Granite River Labs(GRL)社は、高速デジタル設計やケーブル、コネクタのコンプライアンス・テストおよび認証で世界をリードしています。同社は2021年11月、ドイツ・カールスルーエに新しい欧州テストラボ を開設しましたが、このテストラボの能力強化にローデ・シュワルツが協力を続けています。その一環とし て、GRL社はテストラボのテスト機器リソースに、ローデ・シュワルツのR&S ZNB20ベクトル・ネットワーク・ アナライザを加えました。このセットアップにより、同ラボの産業向けサービスがさらに拡大し、車 載EthernetやAutomotive SerDes Alliance、USB、HDMIなど多くの規格に対応したケーブル・アセンブリと コネクタの検証やデバッグ、コンプライアンス・テストでVNAベースの測定ができるようになりました。そ のほかにもGRL社では、高速デジタル技術やRFアプリケーションにおけるテスト・フィクスチャの高確度な 特性評価やディエンベッディングに関するカスタマー・サービスにも応えています。とりわけ重要な点 は、R&S ZNB20によって、R&S RTP164ハイパフォーマンス・オシロスコープを使ったインターフェース・テ ストの提供範囲がさらに充実したことです。ホスト/インターフェース・テストに求められるリターンロス やモード変換の測定がテストに加わったのです。
ローデ・シュワルツは、試験・計測機器のリーディング企業として、コンプライアンス・テストの最新ソ リューションに加え、検証およびデバッグ用のツール群も広範に提供しています。該当する規格の認証機関 による公式な認証取得を求めるお客様は、GRL社によって正式に製品を検証・承認してもらう前に、同社と 同じローデ・シュワルツ製テスト・ソリューションを社内に設備して、研究開発やプリコンフォーマンス・ 試験を実施いただけます。
R&S ZNB20は、テスト・フィクスチャの特性評価やディエンベッディングに対する強力なツールです。伝送 ラインのインピーダンスや信号の立ち上がり時間、スキューのほか、アイ・ダイヤグラムと自動マスク・テ ストなどを含めて、周波数領域と時間領域の両方で多彩な測定結果が得られます。さらに、R&S ZNrunコン プライアンス自動化ソフトウェアと組み合わせれば、データ取集からポスト処理、試験レポートの生成まで すべてのテストプロセスを自動化できます。一方、R&S RTPオシロスコープは、リアルタイム信号処理アー キテクチャをベースとした検証およびデバッグのためのパワフルなツール群として機能します。たとえば、 リアルタイムなディエンベッディングやリアルタイム・アイ・ダイヤグラム、高速シリアル・パターン・ト リガ、プロトコルのデコードに加え、業界トップレベルのジッタおよびノイズ分離機能などを備えています。 そのうえR&S ScopeSuiteコンプライアンス試験フレームワークを活用すると、同オシロスコープを使って、 画像ベースのワークフロー・ガイドのもと様々な高速デジタル・インターフェースの自動テストを実行して、 総合的な試験レポートを得られます。
Granite River Labs社は、高速デジタル設計と相互接続性の検証をリードするテストハウスとして、コンプ ライアンス・テストや認証のほか、デバッグ支援のためのカスタマー・サービスも提供しています。先ごろ カールスルーエに開設した拠点で取り組んでいる技術には、車載Ethernet(1000BASE-T1およ び2.5G/5G/10GBASE-T1にも対応)とUSB 2.0/3.2に加えて、HDMI・DisplayPort・MIPI・DDRなどがあります。
ローデ・シュワルツのデジタル設計テスト担当セグメント・マネージャMartin Stumpfは次のように説明し ています。「当社はGranite River Labs社の欧州拠点となる新しいテストラボに機器を提供し、同社との協 力がさらに前進したことを大変うれしく感じています。試験・測定における両社の専門技術とGranite River Labs社のコンプライアンス認証コンピテンシの相乗によって、現行はもとより将来の高速デジタル通 信に対応した製品をお客様がもっと迅速に市場投入できるようになるでしょう」。
GRL社の国際サービス代表(Worldwide Services President)Holger Kunz氏も次のように話しています。「ドイツは、車載ネットワークやインフォテイメン ト、充電、パワー管理分野の技術革新をリードしています。今回、ローデ・シュワルツとの協力関係をいっ そう進めて、欧州に世界レベルの製品開発エコシステムを確立できたことを大いに評価しています。こうし た協力関係を通じて、当社GRL独自の幅広い能力にローデ・シュワルツの深い技術的専門性が合わさり、次 世代の製品やソリューションの導入をご支援できるようになりました」。
Granite River Labs社とローデ・シュワルツは、2022年6月1~2日にミュンヘンで開催された展示 会Automotive Ethernet Congressに高速デジタル・コンプライアンス・テストにおける協同コンピテンシを 1/2 出展しました。
ローデ・シュワルツの高速デジタル・インターフェース・テストのためのソリューションについて、詳しく はhttps://www.rohde-schwarz.com/_230552.htmlをご覧ください。
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ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、より安全に“つながる”社会の実現に向けた基盤を整えようと取り組む先駆的企業 のなかでも、特に技術指向のグループとして、試験・計測などを始めとする技術システムやネットワークお よびサイバーセキュリティにおけるトップレベルのソリューションを提供しています。設立から85年以上に わたり、世界中の産業界や行政機関のお客様の信頼できるパートナーとして歩んできました。そのローデ・ シュワルツでは、2021年6月30日現在、全世界で約13,000名の従業員が活躍しています。2020/2021会計年度 (昨年7月から本年6月まで)には独立した企業グループとして23.4億ユーロの売上を達成しました。本社は ドイツ・ミュンヘンに構えています。
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