Matter認証テストによるCSA規格への準拠

IoT、スマートホーム機器、音声サービス製品をCSA(Connectivity Standards Alliance)のコンプライアンス規格に適合させることで、新しい市場に展開することができます。事前コンプライアンス、Matter認証、デバッグサービスのいずれをお探しの場合でも、GRLのCSA認定ラボはそのすべてを提供します。

GRLによるテストは、CSAが承認した新しいオープンソース規格に準拠したMatterテストサービスを利用し、IoT、スマートホーム、音声サービス業界の製品が他のデバイスと互換性があり、デジタル面と物理面において安全で、シームレスな顧客体験のために信頼できることを確かにすることを意味します。

 

GRLのMatterコンプライアンステストおよびデバッグサービスには以下が含まれます。

  • Matterの基本機能を網羅するベースPICS(プロトコル実装適合性宣言)によるメインテスト。下記を含みます。
    • デバイス検出と管理
    • セキュアチャネル
    • デバイス認証
    • インタラクションデータモデル
  • 下記の項目のためのクラスターテスト
    • 温度測定
    • ウィンドウカバー
    • WiFiネットワーク診断
    • 電源
    • 時刻形式のローカライザ―ション
  • 手動および自動テスト
  • スマートホームスピーカー、スマートTV、電球、スイッチ、アクセスコントロール等

Matterの事前コンプライアンスやロゴ認証テストについては、GRLにお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

MatterテストとCSA認証の重要性

 

Matter概要

Matterは、Amazon、Apple、Google、Zigbee Allianceによって発起された新しいIoTエコシステム仕様の規格です。その後、CSAによってWi-Fi、Bluetooth、Thread、Ethernetで接続されたスマートホーム機器間の相互運用性をサポートするように開発されました。Matterは、IPv6プロトコルに基づき、ゼロトラストアプローチで動作し、許可されたユーザーのみがスマートホーム機器にアクセスし操作できることを保証し、スマートホーム内での使いやすさを実現しながら、サイバー攻撃から消費者を保護します。

さらなる詳細はこちらから:https://csa-iot.org/all-solutions/matter/

 

Connectivity Standards Alliance (CSA)の設立

Connectivity Standards Alliance(CSA)は、2021年5月11日にZigBee Allianceから名称変更した団体です。IoTデバイスの国際標準規格の開発、実装、維持のために協力する多数のグローバル企業から構成されています。

さらなる詳細はこちらから:https://csa-iot.org/

 

Matterの最新版仕様

  • 22-27352-001_Matter-1.0-TestPlans-Core.pdf (2022年9月28日更新)
  • 22-27353-001_Matter-1.0-Application-Clusters-TestPlans.pdf (2022年9月28日更新、CTSはメンバーのみ利用可能です。)

 

Matterコンプライアンス認定取得

GRLは以下の製品カテゴリーについて、Matterのコンプライアンス・テストが可能です。

matter-product type-en

 

Matter認証の取得方法

 

Matterバリデーションテストの流れ

圖片4

 

Matter認証取得ステップ1:Connectivity Standards Alliance (アライアンス)の会員になる

Matter認証の取得を希望される場合、最初にお客様またはお客様のクライアント(ブランド企業)が会員になり、VID(Vendor ID)を取得するためにcertification@csa-iot.org宛にメールを送信する必要があります。

ベンダーID(VID)を取得することで、申し込みが確定します。

 

Matter認証取得ステップ2:Device Under Test(DUT)とテスト書類の提出

Matter認定試験を開始する前に、以下の書類を提出していただく必要があります。

  1. その後の見積もりやテストに必要な製品情報フォーム
  2. DUT 2セット

用紙の調達・提出については、GRLまでお気軽にご相談ください。

 

Matter認証取得ステップ3:テストレポートの受領

Matterテストが終了したら、Ethernet、Wi-Fi、Threadなど、製品の「通信層」に関連する証明書の提出が必要になります。GRLチームは、お客様に代わって必要なテストレポートやドキュメントをアライアンスに提出します。

現在、Matter認証で対応しているDCP(Dependent Certification Programs)は以下の通りです。:

  • Bluetooth SIG(Special Interest Group)認証プログラム:Bluetooth LE v4.0またはそれ以降で、Bluetooth仕様で指定されたエンドプロダクトの種類に対するもの。
  • Ethernet Conformance:IEEE PMA合格の独自定義/自己診断レポートを提示します。PMAについては、IEEE 802.3-2015またはそれ以降(1000Base-T Clause 40、100BASE-T Clause 22/38、10Base-T Clause 14以降)をご参照ください。
  • Wi-Fi Alliance認証プログラム:Wi-Fi 4 (802.11n)またはそれ以降。
  • Thread Organization 認証プログラム:Thread 1.3.0またはそれ以降。

Matter検証テスト項目とGRLのソリューション

 

Matter検証テスト項目

matter-test items

matter-test-items-2

 

Matter試験ソリューション

  • GRLが開発したMatter Test Harness (現バージョンv.2.6)

Matter FAQ

コンプライアンス・テスト

1. Matter 認証を取得するために VID (Vendor ID) を取得する必要がありますか?

はい、Matter認定を取得するためには、最終的に認定申請を提出する際にVIDが必要です。また、テスト中にVIDを申請することも可能です。

2. Matterはサンプル送付前に設定する必要がありますか?

テスト前に、製品がスムーズにテストモードに入ることができるかをご確認ください。テストモードにて試験を行いますので、テストモードに入る方法または手順をGRLにお知らせください。ご不明な点がございましたら、弊社にご連絡いただき、ご確認ください。

3. Familyモデルへの申し込みは可能ですか?

CSA(Connectivity Standards Alliance)では、Family認証プログラムを提供しています。

CSAでは、Familyモデルについて以下の規定を設けています。

  • 各Familyモデルは「単一の」メインモデルに付属し、メインモデルに基づいて直接変更を行うものでなければならない。
  • メインモデルの機能は、シリーズ全体で最も完全でなければならない。
  • シリーズは同じデバイスタイプであり、テスト仕様に影響を与えるような差異がないこと。
  • Family Modelの例:異なる地域の電源プラグ、無関係の無線技術を持つ第三者のフィジカルインターフェイス。

また、CSA は、本シリーズに加え、ファミリーモデルの変更に基づいて派生した製品シリーズも対象とする「類似製品プログラム」を開始しました。

4. Matter認証取得前に、通信層(Ethernet、Wi-Fi、Thread)のテストに合格する必要がありますか?

はい、必要です。

ただし、すでに認証されたチップを使用している製品は対象外です。

アライアンスの要件により、Matter認証取得のためには、Matter認証取得前に、通信層(Ethernet、Wi-Fi、Thread)の認証テストに合格することが必要です。

5. Matter にはソフトウェアに関する認証がありますか?

はい、Matterのソフトウェア認証の基本要件は以下の通りです。

  • ソフトウェアのカテゴリは、以下の3つのうちのいずれか1つである必要があります。
    • 認証された UIC (User Interface Component) を使用している。
      • すでに認証IDを取得しているソフトウェアを選択している。
      • 設計がより複雑な場合は、第三者機関(GRL)に送付してテストする必要があります。
    • Matter Software Component - 基礎となるソフトウェア
      • 第三者機関(GRL)によるテスト結果が必要です。
    • Matter Software Component - UIC
      • 第三者機関(GRL)によるテスト結果が必要です。
  • ソフトウェアは、以下のいずれかの機能を有している必要があります。
    • コミッショナー
    • コントローラー
    • OTAプロバイダー
    • メディアデバイス(映像投影、コンテンツアプリケーション、映像投影クライアント、ビデオリモートコントロール