GRL WPC Qi対応充電器向けテスター (GRL-WP-BST-C3)

GRL-WP-BST-C3は製品開発者がボタンひとつでワイヤレスパワーコンソーシアム（WPC）によるQiワイヤレス充電器の電源プロファイル（BPPおよびEPP）のテストをすべて自動的に実行できる世界初のユーザーフレンドリーかつコストパフォーマンスに優れているQiワイヤレス充電コンプライアンステストソリューションです。

ソリューションの付属品

GRL-WP-BST-C3 はパワーコイル、熱電対、異物検出器 (FOD)、コンプライアンスとデバッグのプロセスを迅速化する自動化ソフトウェアなどQi ワイヤレス充電のコンプライアンス試験に必要なすべての付属品を備えており、Qi 関連の研究開発、コンプライアンス試験、設計に最適です。

GRL-C3はワイヤレス充電のコンプライアンス試験を最大5Wのベースライン・パワー・プロファイル（BPP）と最大15Wの拡張パワー・プロファイル（EPP）に対応するための二つのコンフィギュレーションによって、簡素化します。また、GRL-C3 は様々なQi ワイヤレス充電にも対応しており、開発者はQi規格に準拠した製品を迅速にテストすることができます。

主な機能

• Qiワイヤレス・ベースステーションのBPPとEPPの両方の電源プロファイルを1台の装置でテスト可能
  
  • Qi 仕様 v1.2.4 までのすべての BPP テストをサポート
  • BPPおよびEPPのQi仕様バージョン1.3および2.0をサポート
  • 2.5Wを必要とするベースステーションのテスト用USB電源内蔵
• 以下のプロセスを完全に自動化します
  • 高速で正確なテスト実行
  • オシロスコープによる測定
  • カスタム・テストケースのAPIサポート
  • 包括的な.pdf、.csv、.xmlテスト・レポートの生成
  • コンプライアンスと研究開発用に手動モードと自動モードの両方が可能
• 直感的なグラフィック・ユーザー・インターフェース（GUI）
• 保存された波形によるオフライン解析とデバッグ
• 包括的なデータを自動生成 
• 世界各国にある技術的サポート

以下のアクセサリーは次のレガシーQiワイヤレス充電規格と電源プロファイルに基づいて、コンプライアンステストを実行したい製造者や開発者に提供しています：

• Qi v.1.2.4：最大 5W の BPP 電力プロファイル--GRL Qi ワイヤレス充電ベースステーション テスター（GRL-WP-BST-C3-BPP）
• Qi v.1.3：15W までの EPP 電力プロファイル--GRL Qi ワイヤレス充電ベースステーション テスター（GRL-WP-BST-C3-EPP）
• 工場キャリブレーションサービスもご利用いただけます
• OEMや製造者はQi準拠と認証のために製品をGRLの試験ラボに直接送ることもできます。GRLの充電テストソリューション・ポートフォリオはUSB Power DeliveryやQualcomm QuickChargeTMを含む有線および無線技術に関するあらゆるテストサービスを提供しています。

Qi2ワイヤレス充電規格のテストソリューションが必要ですか？当社の手頃な価格で簡単に操作でき、アップグレード可能な Qi2 コンプライアンス・テスト・ソリューションのGRL-C3-MP-TPRをご覧ください。

GRL-WP-BST-C3の正式なお見積もりやデモのご依頼はお気軽にGRLまでお問い合わせください。

なぜQi 1.0から1.3への後方互換性が重要なのか

Qiバージョン1.3はワイヤレス充電の市場価値が54億8000万ドルであった2021年にリリースされました。消費者の環境意識がものすごく高い今では、ワイヤレス充電機器の製造者はQi 1.3およびそれ以前のバージョンとの後方互換性を確保することで環境意識の高い市場や後発市場も取り込むことを重視しています。

Qiワイヤレス充電テストのコンポーネント

2010年にリリースされたQi 1.0はシングルコイル、コイルアレイ、ムービングコイルの設計により、最大5Wの電力伝送に対応していました。2012年にUSB充電器が追加され、Qi 1.1で対応できるトランスミッターの種類が前の規格と比べて12種に増えました。これによって、市場でのワイヤレス充電器の種類を格段に増やすことができました。さらに、Qi 1.1と一緒に使用者の安全のための異物検出 (FOD)が初めて発表されました。

2015年に拡張パワープロファイル（EPP）がQi 1.2と同時に発表されました。これにより、充電速度は15Wに向上し、パワーレシーバーに固有のIDと温度テストも導入されました。

ワイヤレス充電の需要がある市場

ワイヤレス充電は年々人気が高まっており、Nokio 920はQiワイヤレス充電機能を内蔵した史上初のスマートフォンであります。2013年にワイヤレス充電器は全米で1,500カ所、さらにヨーロッパの空港、ホテル、レストラン、カフェで1,000カ所に設置されていました。

ワイヤレス充電は過去20年間で急成長し、2018年までに車載充電器、スマートフォン、公共スペースなどで2,700種類の製品に展開されました。誘導充電と磁気共鳴の組み合わせが成功の秘訣となり、2030年までに市場価値が346億5,000万ドルに達すると予測されています。