Thunderbolt 4とUSB4は現在、ノートパソコン、コンピューター、ドックやモバイル電子機器の間で最も普及している接続規格のひとつです。TBT4とUSB4はどちらもUSB Type-Cコネクターを採用しており、デザインと機能での共通点が多くあるため、この2つの規格には互換性があります。また、どちらの技術も40Gbpsのデータ転送速度、ビデオパススルーと最大240Wの電源に対応しています。
今後リリースされるTBT5はTBT3と4の技術に基づき、対応データレートが2倍の80Gbpsになります。高解像度DisplayPort出力をサポートする非対称リンクでTBT5はひとつのUSB-Cケーブル接続で40Gpbsものデータ転送を維持しながら、120Gbpsのデータ転送を可能にします。
IntelのTBT3は2017年に初めて公開されました。2019年に同じプロトコル仕様がUSB-IFに追加され、翌年にリリースされたオープンUSB4仕様の基盤を作りました。さらに、IntelはTBT4の機能をIntelのCPUに導入し、TBT4とUSB4エコシステムにより広範なデバイスやアクセサリーを追加しました。TBT3とTBT4に対応しているノートパソコン、デスクトップや付属品はApple MacBookAir、MacBookProシリーズ・ノートブック、Dell XPSシリーズ・ノートブック、OWC TBT4ドックなどです。
TBT4とUSB4アプリケーションは電気、リンク、プロトコルなどの面を含め、同じUSB4仕様を参照し始めました。さらに、TBT5が80Gbpsのデータ転送速度に対応すると発表された後、USB4のバージョン2もTBT5に含まれるようになりました。
この2つの規格の主な違いはさまざまなアプリケーションで幅広く使用できるオープンな仕様のため、USB4ではほとんどオプションとなっています。一方、TBT4ではこれらのオプションは、ノートブックやコンピューターにおいては、デフォルト扱いとなっています。
これら二つの規格の類似点によって、消費者、プロのエンジニアや商品デザイナーの困惑を引き起こしてしまいました。しっかり間違いのない機能を消費者に知ってもらい、デザイン、テストとデバッグでの製造者の時間と材料の節約を実現するために今回の記事でこれらの規格の違いを明らかにします。
TBT4/5とUSB4の主な違いは最低限に必要な使用条件にあります。例えば、ノートパソコンの場合:
ホストの 最低条件 |
Thunderbolt 5 | USB4 Gen4 | Thunderbolt 4 | USB4 Gen3 |
速度 |
20G x 2 40G x2 |
10G x 2 20G x 2 |
||
10.3125G x2 20.625G x2 | 10.3125G x2 (Opt) 20.625G x2 (Opt) | 10.3125G x2 20.625G x2 | 10.3125G x2 (Opt) 20.625G x2 (Opt) | |
帯域幅 | 80Gbps | 40Gbps | ||
非対称リンク | 120G/40G | 120G/40G (Opt) | 未対応 | |
USB-Cポートからの給電 | ≥ 15W | ≥ 7.5W | ≥ 15W | ≥ 7.5W |
Native USB3 | USB4 (10G) USB3 (20G) | USB3 (10G) USB3 (20G) Opt | USB3 (10G) |
|
USB3トンネル |
10G 20G (Opt) |
10G | ||
PCIe トンネル | 64Gbps (Gen4 x4) | オプション | 32Gbps (Gen3 x4) | オプション |
DP トンネル | DP2.1 (UHBR10) DP2.1 (UHBR20) | DP1.4a | DP1.4a (HBR3) | DP1.4a |
ビデオ対応 | デュアル6K60Hzまたは1台8K60Hz | ビデオ1本(最低条件なし) | デュアル4K60Hzまたは1つの8K30Hz | ビデオ1本(最低条件なし) |
モニター対応 | あり | オプション | あり | オプション |
TBT4のデータ転送速度が20Gbps、TBT5が25.6GBaudに向上した一方、部品、プリント基板、コネクター、ケーブルの信号品質が劇的に低下しました。TBT4ドックまたはUSB-C電源アダプターから接続されたデバイスまたはシンク電源に適切な電力レベルが供給されることを保証するため、製品ベンダーは市場投入前にTBT認証を取得しないといけないです。この認証は電気テスト、機能テスト、TBT4/3ホスト、デバイス、アクセサリーやケーブルなど複数の高速アプリケーションを対象としており、消費者が品質の高いTBT4体験を提供できることを保証します。
TBT4は以下の機能を求めている消費者にとって最適な選択肢です:
ひとつのケーブルを通して、TBT4/5はDisplayPort 1.4/2.1およびPCIe Gen3/Gen4(プロトコル・トンネリング経由)などの他のプロトコルにも対応しています。TBT4はDisplayPort、PCI Express、そしてUSB4とTBT4/5両方の電源供給が可能なケーブルはこれまでにない柔軟性を備えており、次のようなユーザーに向けて提供しています:
TBT4と同じくGRLのIntelに承認された公認テストラボ(ATLs)ではテスト、デバッグとトラブルシューティング・サービスを提供しており、TBT4認証への道のりをサポートします。当社のThunderbolt コンプライアンステスト & ロゴ認証プログラムをご覧になるかこちらからご連絡ください。