By GRL Team on 4月 08, 2021
USB,

USB 新テスト項目RFIテスト

By Wing Tseng – Test Engineer, GRL

 

無線通信の普及に伴い、電磁波の干渉がますます重視されるようになってきました。USBインターフェイスも高速化が著しく、電磁干渉が超目されるようになってきました。 USB-IFは、新たな試験として2021年4月1日、「USB 3.2 RFI System Level Test」を発表しました。
ここアプリケーションノートでは、RFIをテストする理由、テストの方法、テスト結果の判定方法について説明します。

RFI(Radio Frequency Interference)測定の必要性

無線LA(WLAN)で使用されている2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯は、USB 3.2 Gen 1x1とUSB 3.2 Gen 2x1の2.5GHと5GHzの伝送速度に近く、USBデバイスは時としてWLANの通信障害を引き起こすことがあります。 そのため、USB-IFでは、USBデバイスがWLANの通信品質に影響しないことを保証するために、RFIテストに設定しました。USB製品はこのテストに合格しなければなりません。

また、USB-IFは、WWAN、LTE、5Gなど、他の無線通信周波数帯におけるUSB製品のRFIも検証しています。

USB 3.2 RFIシステムレベルテスト(以下、RFIテスト)対象製品

以下の条件をすべて満たす製品がRFI試験の対象となります。

  1. USB Type-C®コネクタを使用
  2. USB 3.2 Gen 1x1以上の転送レートをサポート
  3. 製品タイプがDFP(Downstream Facing Port)

RFI試験に合格するために必要な製品のカテゴリは以下の通りです(表1)。

Table 1. Products that Require USB 3.2 RFI System Level Testing

表1 RFI試験対象製品カテゴリ

 

USB 3.2 RFIシステムレベル試験用測定器リスト

RFIシステムレベル試験に使用する機材を次に示します(表2)。

表2 テスト機材

表2 テスト機材

USB 3.2 RFIシステムレベル・テスト手順

主な試験手順を以下の表に示します(表3)。

表3 RFIテスト手順

表3 RFIテスト手順

 

RFI試験結果判定基準

上記の試験手順の実行後、得た試験結果をから、図1、表4 に示す基準値を下回っていることを確認します(4GHz~5GHzは判定されません)。

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図 1 RFIテスト結果判定値

 

Table 4 . RFI Test Criteria

表4 RFIテスト結果判定値

 

テスト環境

Figure 2. Standard Connection for RFI Testing

図2 標準接続

 

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図3 GRL RFI テスト設備

 

 

参考文献

  • USB RFI System Level Test Procedure, Rev1.0, August 21, 2020
  • USB 3.2 RFI System-Level Test Procedure, Rev1.1, November 24, 2020

著者
Wing Tseng GRL テストエンジニア, 台湾

USBPCIe®、SATA、DDRインターフェーステストの専門家。GRLの技術論文の著者であり、講師を務める。

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Release date:  2021/04/08 AN-210408-TW

Published by GRL Team 4月 08, 2021